e水彩画 
 
デジカメ写真から描く

6.デジカメ写真から描く
 デジカメがあれば旅先の思い出の写真をプリンターで印刷してアルバムに貼ったり、年賀状などに印刷して知り合いに送ることができます。

 しかし、もう一歩進んだ活用方法もあります。それがデジカメ写真を利用した風景画です。
 絵が苦手でも写真を下書きに利用できるので、誰でもシッカリした構図の絵が描けるようになります。
 ここでは写真をもとに下書きから風景画を描く手順や一寸した工夫で上手に描けるテクニックを解説します。
 
★プログラムを起動起動画面
 
a.ディスクトップ画面の「水彩6」アイコンをクリック
 起動すると右の画面が表示される
 ウィンドウ中央に白いキャンパス、右側にパレットウィンドウとオプションウィンドウ
 
 
 
 
 
 
★写真を取り込む
a.「トレース」ボタンをクリックトレースボタン
「背景となるファイルの選択」画面が開く
 
 
 
b.「ファイルの場所」で写真データが保存してあるフォルダを指定
「ファイルの種類」を「全画像」にするファイルの選択
そうしないと、JPGファイルなどが見つからない場合がある
「レイヤーの種類」を「セロファン」にする
「セロファン」だと写真がそのままクッキリと表示される
「カーボン」は最初から薄く表示される
「セロファン」でも後で薄く変更できる
 
 
 
c.指定されたフォルダの中から描きたい写真を選択し、「開く」ボタンをクリック写真
 これで背景として写真が取り込まれる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
★キャンパスサイズの調整
キャンバスサイズ 
a.「オプション」メニューから「キャンパスのサイズ」を選択
「キャンパスのサイズ」画面で
「用紙の選択」を「ハガキ」
「用紙の向き」を「よこ」
「解像度」を「高(144DPI)」
「絵を指定のサイズに合わせる」をチェック
「OK 」ボタンをクリック
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
b.「ツールバー」の「拡大・縮小率」を変更し、写真全体を表示拡大・縮小
※なお、最近のデジカメの解像度が高くなり、横2000ドット以上の写真であると以下の設定方法を薦めます
「用紙の選択」を「任意サイズ」、「用紙の向き」を設定、解像度を中、中高に設定
そして、「縦横の比率を設定する」、「絵を指定のサイズに合わせる」にチェックを入れた後、写真が画面に納まるようなサイズを改めて任意サイズの幅、高さで設定するとどんな大きな写真であろうと描きやすい大きさになります
 
 
 
★写真を薄く表示
a.写真(背景レイヤ)の色を薄く設定カーボン設定
 写真の上から鉛筆でなぞる時、邪魔にならないようにあらかじめ行う操作
 カーボン設定されていれば設定不要
 
 レイヤウィンドウの「背景」の文字をダブルクリックして、「レイヤのプロパティ」画面を表示
「透明度」を60位に設定し、「OK」ボタンをクリック
 
 
 
 
写真が透明度60%の薄さで表示される
透明度 
※ここで少しレイヤについて説明します。
 この「水彩6」は1枚の絵をレイヤと呼ばれる何枚かの絵の合成と考えています。
 背景レイヤ、文字レイア、絵のレイア(何枚も作成可能)で成り立ちます。そして順番に重ねた状態で表示します。レイヤウィンドゥの一番上が最上位のレイヤとみなし、背景レイヤは一番下となります
 
 
 
 
 
 
★鉛筆で下書きを描く
a.いよいよ、下書きを描きます下書き
ツールバーから「鉛筆」
パレットウィンドウで黒
オプションウィンドウで「線の太さ」と「線の濃さ」を選ぶ
 太さを中間、濃さをBにすると、描きやすい
 
下書きは不要なもの、邪魔なものは省略(移動)して描く
輪郭をなぞるだけでなく、絵を描く意識で!
時々、写真の表示を消して線画で確認するために、レイヤウィンドウの「背景」の左のチェックボタンをはずす
そして、消しゴムで不要な線を消したりして、全体の調子を整える
 
※細かい部分もポイントとなる部分はシッカリと描き込むことが大切、そうすると、線と色が重なりメリハリの効いた絵になります
 
★空から着色
a.新しいレイヤーに空を描くレイヤー 
画面左下にあるレイヤーツールから「新規レイヤー」をクリック
これで、線画のレイヤー1の下に新しく透明な層(レイヤー2)が追加される
 
b.オプションウィンドウの透明/不透明を「透明」
「鉛筆」や「ペン」で描かれた線を「透明」の場合、塗りつぶさないようになる透明
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
c.レイヤー2に空を塗るレイヤー2
レイヤーウィンドウが「レイヤー2」になっている(レイヤー名称が反転表示)ことを確認して、色を塗る
 雲の色、形、空の青さなどを考えながら夏の山の雰囲気が出るように
 
★全体に着色
a.レイヤー1を選ぶ
明るい色から先に塗る
遠景は薄い色(明るめ)
  
b.細部を描く着色
手前は大胆な線、色使い、そして陰影をハッキリと遠景は細い線、柔らかく 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
c.仕上げ
絵の中心(ポイント)がどこかを考えながら、全体の調子を整える仕上げ
この絵の場合、尾瀬ヶ原の広々とした湿原の雰囲気と雄大な燧ケ岳が主役です
 
d.サイン、日付を入れる
 鉛筆、筆、ペン、どれでも好きな方法で書き、これで完成!!
 
 
 
 
 
 
完成 作品タイトルは「尾瀬ヶ原」
作品 
後は印刷し、作品の保存をします。
方法は「りんごを描く」で説明しているので、そちらをお読みください